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宝石の分類2

公開日: : まめ知識

皆さんが好きな宝石は、どのような分類になるのでしょうか。

前回もお伝えしましたが、宝石の分類は、その分類方法により多岐に渡ります。

今回は生成要因による分類について確認してみましょう。

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生成要因による分類

天然宝石

カットや研磨を除き、(模倣宝石に対して)人の手が加わっていない宝石のことです。

古くから王侯貴族が所有し、王冠などに取り付けられている石、博物館などに収蔵されているものが多く、特に大きな石についてはホープダイヤモンドといった固有名が付けられます。

宝石のなかでは確実に資産価値があり、現在でもごくまれに大きなものが産出されますが、種によっては非常に珍しいので高値で取引されることがあります。

しかしながら、そのためには合成宝石や処理宝石でないことを証明する専門家の鑑定書などを必要とします。

 

なお、どの石にどの程度の資産価値がつくかは石の種類、大きさ、美しさ、来歴(石の産地など)などにより異なります。

新鉱山発見などで資産価値が劇的に下がる場合もありますし、逆にニセモノと判明してもジュエリーに付けられた石はジュエリーそのものの骨董的、美術的価値が認められればそれほど下がらない場合もありえるのです。

 

処理宝石

天然宝石に外観の改良(エンハンスメント)・改変(トリートメント)処理が加えられた石のことです。

天然宝石に含められることが多いです。

宝石店で宝石として指輪やネックレスのトップに加工され、天然を謳っているものはたいていこの類で、身を飾る目的には合致するが資産価値は乏しいです。

主な処理には加熱(黄水晶)、電磁波・放射線照射(ブルートパーズ)、着色目的を含めたガラスやオイルの含浸(エメラルド)、貴金属類の蒸着(アクアオーラなど)があります。

経年変化や長期にわたる紫外線曝露、ひどい場合は超音波洗浄機による洗浄で処理前の姿に戻ってしまうことがあります。

 

合成宝石(人工宝石)

天然宝石と同一の成分から科学的に作り出された宝石のことです。

天然宝石と化学成分・物理特性・内部構造が同じです。

合成手法により原価が大きく異なるので価格も変わり、ベルヌーイ法で合成されたものは組成や結晶構造は全く同じにもかかわらず、単なる飾り石とされふつう宝石扱いされていません。

熱水法やフラックス法はコストも時間もかかるので製造原価が嵩みますが、それでも天然宝石や処理宝石に比較して価格は安いです。

さらに、天然宝石にはしばしば見られる内包物(インクルージョン)やヒビ、傷がなく、見た目は天然宝石より美しいにもかかわらず一般に評価は低く、日本ではニセモノ扱いの域を出ず資産価値もないとされます。

ダイヤモンドの場合は採算性の問題から遺灰ダイヤモンドといった非常に特殊な需要を除き、宝石質の石が合成されることはほとんどありません。

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人造宝石

天然宝石とは異なる物質を使用して作り出された、天然宝石様の宝石のことです。

もともとは工業用材料の開発において、偶然生み出されたものを宝石向けに転用したものです。

キュービック・ジルコニア (CZ)、ヤグ (YAG)、スリージー (GGG) など。本来ジルコニアはバデライトという鉱物ですが、単屈折にするために添加物を加えて立方晶(キュービック)とするなどによりダイヤモンドに作為的に近づけたものです。

 

模造宝石

ガラス・プラスチック・陶器・骨・植物などを使用して天然宝石を模したものです。

ラインストーンやタチウオの皮を貼った模造真珠、プラスチックパールなどが含まれます。

 

最近の技術はどんどん進化していますから、より本物に近い人工宝石、人造宝石も多くなってきていますね。

ダイヤモンドでは、特殊な機械を使用しないとわからないぐらい本物に近いタイプも存在しているようです。

正しく表示され、価格が抑えられるのであれば、人造宝石もそう悪いものではありませんよね。

 

引用参考:宝石

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