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ダイヤモンド類似石2

公開日: : まめ知識

ダイヤモンドは非常に硬い宝石ですが、ご存知でしょうか。

壊れることのない宝石、ということで婚約指輪や結婚指輪に使用されています。

さて、本物のダイヤモンドとダイヤモンド類似石の見分け方についてお伝えしていきます。

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諸特性の許容値とその差異

硬度と比重

モース硬度は引っかき傷に対する抵抗性で示される非線形の鉱物硬度指標です。

ダイヤモンドは、天然石としてはこの指標において最高位の10にランクされている(人工物としてはダイヤモンド・ナノロッド凝集体など、ダイヤモンドより高い値を示す超硬度材料があります)。

それゆえにダイヤモンドはダイヤモンドを用いた場合を除いてその研磨が非常に困難であり、宝石として通例傷がつくことはありません。

 

ダイヤモンドがとてつもなく硬いことは、語源となったギリシャ語のアダマントという形容詞からわかるように、丁寧にファセット・カットされたその光沢面をルーペや顕微鏡下で見れば、平面は傷一つなく滑らかで、エッジ(角)にも磨耗一つ見られず鋭敏であることが視覚的に明白に確認できるのです。

この性質は当然ダイヤモンド類似石にも要求され、ダイヤモンド類似石に用いられる素材は他の宝石よりずっと硬いのですが、さすがに本物にははるかに及ばず、それゆえ表面の傷やエッジの磨耗の有無から区別できるのです。

 

ごく最近まで「窓ガラス検査」と呼ばれる判別法がダイヤモンドの真贋を見極めるのに妥当な方法であると一般的には考えられていました。

これは破壊検査の一種で、検査対象石で窓ガラスをこすって傷の有無を見るものです。(石が本物であれば窓ガラスにだけ傷がつき、石のほうには傷がつかない。)

しかし、この方法は以下に示した3つの理由からお勧めできません。

まず、ガラスの硬度はふつう6あたりでかなり低く、多くの鉱物(ダイヤモンド類似石に用いられるものも多数含まれる)はこれよりは高い硬度値を示します。次に、ダイヤモンドは結晶構造上四方向のへき開面を有しており、これらの面に沿って力を加えると簡単に割れてしまうのです。すなわち、場合によっては検査の過程で砕けてしまう可能性が否めません。最後に、多くのジュエリーに組み込まれた《ダイヤモンドかもしれない石》は、その真贋とは別にそれなりの価値があるとされており、万一傷などついたらその価値を損なってしまうのです。

 

宝石用ダイヤモンドの比重もしくは密度は3.52で、ほぼこの値から外れません。

ほとんどのダイヤモンド類似石はこれよりずっと重いか、あるいは若干軽いため、裸石の場合はこの差を利用して簡単に真贋を見極めることができます。より実用的な方法は、対象石の各パラメータを測定し、想定される容積値や重量値と比較する方法です。

一例を挙げると、キュービックジルコニア(比重5.6-6)は、同サイズの本物のダイヤモンドに比較して、1.7倍ほどの重量になります。

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熱および電気的特性

ダイヤモンドの熱伝導率はずば抜けて高く、ゆえにダイヤモンドは熱に関しては導体なのですが、電気的にはふつう絶縁体です。

前者の特性はダイヤモンド熱慣性テスターの鑑定原理に利用されています。

こうしたテスターはバッテリー駆動の二本のサーミスタに細い銅線をつないで作られています。サーミスタの一方は加熱装置として稼動し、もう一方で銅線の温度を測定するのです。

被試験石が本物のダイヤモンドであれば、銅線の温度が劇的に下がることが観察できます。

しかしほとんどのダイヤモンド類似石は熱に関しては絶縁体なので、そうはなりません。

唯一の例外はモアッサナイトで、この石の熱伝導はダイヤモンドのそれに似ています。最新の熱慣性テスターは、この2種を区別できるまでに改良されています。

最後に開発されたのがナノダイヤモンドコートで、その名の通り、とても薄いナノレベルのダイヤモンドの膜を素材の上に設けたものです。こればかりはきちんと検査しないと、その反応が本物のダイヤモンドと同じなので騙されることになるので注意が必要です。

 

肉眼では本物か偽物か、わからないタイプもあるようですね。

本物のダイヤモンドが欲しい方は、きちんと検査された証明書のあるダイヤモンドを購入しましょう。

 

引用参考:ダイヤモンド類似石

 

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