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ダイヤモンド類似石5

公開日: : まめ知識

本物のダイヤモンドと偽物のダイヤモンド、見比べてみてください。

友人たちとどちらが本物なのか言わずにクイズをしてみても面白いですね。

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1970年 – 1976年

1970年ごろから、チタン酸ストロンチウムは合成ガーネットとでもいうべき新しい部類のダイヤモンド類似石に置き換えられていきます。

これらはほんとうの意味でガーネットとは言えません。

というのも、天然ガーネットはそのどれもがケイ酸塩鉱物ですが、これらは組成にケイ素を含まないのでむしろ酸化物といえるのです。

しかし天然ガーネットと同じ結晶構造(等軸晶系)を有し、一般的な化学構造式はA3B2C3O12で表されます。

天然ガーネットではCは常にケイ素であり、A、Bには地表にありふれた金属元素数種が入ります。

でも合成ガーネットではそのいずれにも、あるいは一方にあまり馴染みのない希土類元素が入るのです。

これらはラインストーンをのぞき、天然に相当する鉱物が見当たらない唯一のダイヤモンド類似石です。

宝石学的には、これらは合成宝石というより人工宝石と呼ぶ方がふさわしいでしょう。

なぜなら、合成という単語には、自然界にもあるものを人手で組上げる、という意味を含ませてあるからです。

 

人工ガーネットは何種類も人工合成されましたが、実際にダイヤモンド類似石として流通したのは2種だけです。

1種は1960年代終わり頃に登場したイットリウム・アルミニウム・ガーネット(Y3Al5O12、ヤグ (YAG))です。

これらは溶融から結晶生長までチョクラルスキー法、別名結晶引き上げ法により製造され、現在も同法で製造されています。

不活性ガスで満たされた空間にイリジウム製のるつぼを置き、中には酸化イットリウムと酸化アルミニウムを入れ約1,980℃を保つよう注意深く温度を制御し、溶かして混ぜ合わせます。

竿(ロッド)の先に小さな種結晶が取り付けられ、るつぼ内の溶融液表面に種結晶が接触するまで下げられます。

そうすると種結晶の下に溶融液物がつくわけで、このとき液表面の温度は融点ぴったりから下になるよう温度管理をしっかりしなければいけません。

ロッドはその間ずっと回転させながら慎重に引き上げられ、るつぼ内の溶融液は徐々に円柱状のブール結晶へと析出し、同時に成長していきます。

結晶の純度はかなり高く、一度に5cm高、径20cmの結晶9,000カラット (1.75kg) をつくれます。

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YAGのモース硬度は8.25と高く、脆くないのもチタン酸ストロンチウムから大きく改善された点だといえるでしょう。

一方で屈折率は1.83、分散値は0.028とかなり低いのですが、ブリリアントカットを施してもはっきりしたファイアが確認でき、輝き具合も良好です。

不純物の添加により得られる色の数はそれこそ無数で、黄や赤、それに模造エメラルドにできるレベルの鮮やかな緑がありました。

流通名はそれこそ無数にありますが、代表的なものは「ダイヤモニア」「ダイヤモネア」(Diamonair)「ダイヤモニーク」(Diamonique)「ジェモネア」(Gemonair)「レプリーク」(Replique)「トリアモンド」(Triamond) です。

 

YAG生産量の急落は、一つには市場が飽和したのがその理由ですが、その一方ですぐに新たなもう1種のダイヤモンド類似石として重要な人工ガーネット、ガドリニウム・ガリウム・ガーネット(Gd3Ga5O12、スリージー (GGG))が登場したこともあります。

製造法はYAGと同じ(ただしGGGの融点は1,750℃)で、屈折率 (1.97) はダイヤモンドにより近くなり、分散値 (0.045) もダイヤモンドにほぼ一致します。

GGGはまた主な宝石と比べても十分に強靭(モース硬度は7)でしたが、原料費がYAGよりかなり高くつき、太陽光もしくは紫外光の曝露により色が次第に黒ずんでくることもまたその普及を阻みました。

これは、もともとGGGが技術分野で新材料として開発されながらも結局は役立たずに終わり、宝石向けに転用された事実を意味しています。

また比重 (7.02) はダイヤモンド類似石、いえ、すべての宝石の中で最大であり、対象の大きさから、それが本物のダイヤモンドであった場合推測できる重さと、実際のそれを比較すれば簡単に見分けがつくことを意味しました。

流通名は「ダイヤモニーク2」(Diamonique II)「ガリアント」(Galliant) などです。

 

ガーネットなのかダイヤモンドなのか、混乱しそうですが、あくまでもダイヤモンド類似石についてのお話でした。

それぞれ流通名がいくつもあるというのが気になりますね。

名前の由来もいずれ確認してみたいものです。

 

引用参考:ダイヤモンド類似石

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