ダイヤモンドを売却する3つの方法
公開日:
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最終更新日:2014/07/14
ダイヤモンドの基礎知識
いまお手持ちのダイヤモンドを売りに出したいと思ったとき、貴方はどのような方法で売却しますか?
ダイヤモンドを売却する方法は大きく分けて3つあります。
- ダイヤモンド買取専門店などの買取サービスを利用する
- 専門業者の委託販売(売買の仲介)サービスを利用する
- インターネット個人間オークション(ヤフオク等)を利用する
この3つの方法には、それぞれに下記のようなメリットとデメリットがありますので、
ご自身の要望に一番合った方法を選択する必要があります。
◆ダイヤモンド買取専門店などの買取サービスを利用する
【メリット】
その場でダイヤモンドとお金を交換するので、すぐに換金が可能。
売買成立後は、基本的に一切の面倒がない。(石の紛失や破損のリスクも売却と同時に業者へ移転)
【デメリット】
業者ごとに買取価格が異なるので、複数社への見積もりに手間と時間がかかる。
業者ごとにサービス品質に違いがあるので、信頼できる業者選びが必要。
◆専門業者の委託販売(売買の仲介)サービスを利用する
【メリット】
ダイヤモンドのサイズ・品質によっては、買取の場合より、高い金額で売ることができる。
(委託手数料の条件次第)
売買の間に、業者が入るので、購入者との間に個人情報のやり取りが必要ない。
【デメリット】
売れるまでに時間がかかるので、すぐに換金できるわけではない。
商品を預けている間に、事故や盗難があった場合の保証を確認する必要がある。
◆インターネット個人間オークション(ヤフオク等)を利用する
【メリット】
業者さんの中間マージンが必要ないので、高く売却できる可能性がある。
【デメリット】
出品のための、写真撮影、説明文作成など手間と時間がかかる。
販売後、クレームなどが発生した場合、対応しなければならない。
個人間売買のため、思わぬ安値でオークションが終了してしまうことがある。
手間や時間がかかっても、中間マージンを節約したいと考えるなら、インターネット個人間オークション(ヤフオク等)で売却する方法がおすすめです。
直接の交渉等面倒なことはしたくないけど、より高い金額で売却したいと考えるのであれば、専門業者の委託販売(売買の仲介)サービスを利用して売却する方法。
時間を最優先にし、できるだけ早く換金をしたいのなら、ダイヤモンド買取専門店などの買取サービスを利用して売却する方法がいいかもしれませんね。
大きく3つの販売方法があるダイヤモンド、少しでも高く売りたいというのは恐らく皆さん共通の願いだと思います。でも、そもそもお持ちのダイヤモンドの価値が低い、あるいは下がってしまっていては元も子もないですよね。それでは、今お持ちのダイヤモンドの価値を守る、売る際になるべく価値を高くするにはどうすれば良いのでしょうか。
◆高値でダイヤモンドを売却するには?
ダイヤモンドを高く売るためには、それに適した必要な知識を身につけておくと大変有利です。
ダイヤモンドの価値の見分け方を知っておくと、あらかじめどれくらいの買取金額になるのか見当をつけることもできます。ここでは、基本的なことをご紹介しましょう。
<ダイヤモンドの価値>
カットされた宝飾用ダイヤモンドの価値を決めるのは「4C」、すなわち、カラー、カラット、クラリティー、カットの4つの要素です。
- カラー(COLOR)(色)
- カラット(CARAT) (重量)
- クラリティ(CLARITY) (透明度)
- カット(CUT) (研磨の仕上げの状態と形)
●カラー(COLOR)(色)
ダイヤモンドの色をカラーで評価しています。
カラーはアルファベットのDからZで表されます。
ちなみに最も価値が高いとされる「無色」がダイヤモンドの美しさの頂点とされ、最高評価のDとなります。
黄色が帯びてくるとE、F、G…と評価が下がっていき、同時に価格も下がっていきます。ただし、無色透明でなくても、天然でブルーやピンクといった、きれいなカラーをしているダイヤモンドは希少価値があります。
●カラット(CARAT) (重量)
よく耳にする「カラット」という言葉。大きさを表す単位だと思っている方も多いですが、実はカラットの正しい意味は「重さ」を表す単位です。
カラットは、「__ct」と表示され、1ct=0.2gで、1gは5ctとなります。
採掘される天然ダイヤモンドの原石は、大きいものほど採掘量が絶対的に少なく、希少価値が高くなります。それによって売買される価格も左右されることになります。
●クラリティ(CLARITY) (透明度)
クラリティーとはダイヤモンドの透明度を表します。
透明度といっても色の話ではなく、ダイヤモンドの中にキズや内包物が、どの程度含まれるか、つまりダイヤモンドのキズや内包物の大きさ・量・位置に関する評価のことをいいます。
天然のダイヤモンドは、炭素が地球奥深くで非常な高温・高圧にさらされて形成されるものですが、この過程でダイヤモンドの特徴となる内部のさまざまな「インクルージョン(内包物)」や外部の「ブレミッシュ(傷)」が生まれます。
このキズや不純物が少なく目立たないものほど価値があります。
●カット(CUT) (研磨の仕上げの状態と形)
ダイヤモンドの原石を、カット職人の手によって、光を取り込み輝くような形状にカットし、研磨しているかを評価することを「カット」といいます。
カラー、カラット、クラリティは自然が決定しますがダイヤモンドに永遠の輝きという生命を吹き込むのは熟練したカット職人の技です。バランスよくカットされたダイヤモンドは、光をよく取り込み、輝きを増幅させ、限りなく価値を高めます。
ダイヤモンドには様々な形状がありますが、最もポピュラーなデザインなのが「ラウンド・ブリリアントカット」で、強い輝きを得ることが出来ると言われています。
カットグレードでは、「エクセレントカット」というカット法が最高品質とされて価値が高くなっている傾向があります。
ダイヤモンドの買取金額は前述した4Cに左右されます。カットの種類と透明度、石の重さ、傷の有無などが見るべきポイントとなります。
お持ちのダイヤモンドの品質・状態を確認してみましょう。
◆ダイヤモンドのお手入れ
ダイヤモンドを少しでも高く売るためには、4Cなどの価値も大事な要素ですが、いくら高品質なダイヤモンドでも保管状態が悪いと買取金額にも影響があります。
普段からダイヤモンドのお手入れをしておきましょう。
【お手入れ方法】
ダイヤモンドはとても固い宝石ですが、ダイヤモンド同士がぶつかると傷がついてしまいます。衝撃にも弱く、特定の方向から衝撃を受けると割れてしまう恐れもあります。そのため、保管の際は丈夫なケースに入れておくことが望ましいです。割れてしまったり欠けてしまったダイヤモンドは、ほぼ修復不可能です。また、急激な温度変化にも弱いので、洗物や入浴、スポーツをする時などは外しておくことをおすすめします。
「永遠の輝き」、とよばれるダイヤモンドも、アナタの扱い方一つで輝きも価値も激変してしまいます。
普段からお手入れや取り扱いに注意を払って、ダイヤモンドを綺麗な状態で保っておきましょうね
【column】エンゲージリングに資産価値はない?
かつてダイヤモンドは非常に高価だったため、資産家か王侯貴族だけのもので、市民にとっては高根の花の存在でした。しかし、多くの国で産出するようになって流通量が増えたことなどから、購入することも難しくなくなりました。特に、世界最大のダイヤモンド・メジャーであるデビアス社が婚約・結婚指輪などにダイヤモンドを推奨するキャンペーンを行って以来、日本でもダイヤモンドが定着ました。バブル期、日本は世界第2位のダイヤモンド輸入国になったほどです。
しかし、婚約指輪などに使用されるダイヤモンドの価値は、皆さんが考えているほど高くはありません。一般的な婚約指輪は40万円以下とされますが、ダイヤモンド単体での価値は、その4分の1にもならないのが大半です。装飾品として販売されたダイヤモンドリングは、「リング」のお値段と考える事が妥当です。ダイヤモンドを贈る愛情の価値は無限大でも、一般的な宝飾品としてのダイヤモンドには、資産価値がほとんどないというのが現状です。それを知らずにダイヤモンドジュエリーを売ろうとして、その買取価格の低さに驚くというケースはとても多いようです。また一方で、一般の方がダイヤモンドの価値を知らないことを利用して、本来の価値より低い価格で買う業者も存在するという指摘もあります。
あくまで、ダイヤではなくリングを買ったのだと認識し、資産価値目当てでなく自分がいいと満足するものを購入するのが正しいのかも知れません。
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