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世界中で愛されるピンクダイヤモンドの秘密

公開日: : 最終更新日:2016/06/15 ダイヤモンドの基礎知識

世界中の女性たちの永遠の憧れ、ダイヤモンド。本来無色透明のダイヤモンドですが、中にはブルーダイヤモンドやイエローダイヤモンドなど、天然の色がついた高価なダイヤモンドも存在します。
その中でも、ブルーダイヤモンド同様の高い評価を受けているのが、「ピンクダイヤモンド」です。
ピンクダイヤモンドは、サクラのような淡い色合いで幅広い世代の女性にとても人気のある希少価値の高い石になります。

◆ピンクダイヤモンドの評価

ピンクダイヤモンド

 

ダイヤモンドのカラーの価値を決めるのは『透明度』だけではない?!

ダイヤモンドはホワイトのものが一番高価であると思われているようですが、カットも重さも透明度も同じカラーダイヤモンドは透明のダイヤモンドよりも高価な値がつけられています。
ピンクダイヤモンドもそのひとつで、1998年、世界2大オークションであるNYクリスティーズで下記の宝石が落札されました。この事実からもピンクダイヤモンドの稀少価値がわかります。

スクリーンショット 2014-08-07 18.02.28

本来無色であるはずのダイヤモンドが、どうしてピンク色になるのか、それは未だ解明されておらず、毎年3900万ctものダイヤモンドが採掘される鉱山でも数百万ct中、数ctぐらいしかピンクダイヤは見つかりません。その謎めいた神秘的なピンク色は、全世界で産出されるダイヤモンド原石のわずか0.1%と極めて希少な宝石です。

◆ファンシーカラーとは?
無色のダイヤモンドのカラー評価には、D(無色)-Z(薄い黄色など)がありますが、 Zカラーを超えた一定以上の色合いを持つピンク色のものを「ファンシーピンク」と呼びます。 ファンシーの中でも色合いによって6段階に分けられており、下記の表にもありますが、一般的に上から「ファンシーヴィヴィッド」、「ファンシーインテンス」「ファンシーディープ」、「ファンシーダーク」、「ファンシー」、「ファンシーライト」となっています。当然のように上のカラーのものであればあるほど、一般的には高い値で取引されます。このカラーの要素に、クラリティー(透明度)とカラット(重量)の要素が組み合わさって価値が決まります。

●一般的なピンクの色の種類

スクリーンショット 2014-08-07 18.06.51
通常鑑定書などの表記には、色の濃さと色合いを合わせて
(例) Fancy Intense Purplish Pink
というように記載されます。

◆アーガイル鉱山

アーガイル鉱山
市場に出回るピンクダイヤモンドの90%を産出する鉱山が、西オーストラリア州の西キンバリー地区にあります。その鉱山とは、1983年に鉱山の操業が開始されたアーガイル鉱山です。世界最大のダイヤモンド鉱山ともいわれるアーガイル鉱山ですが、他の産地には無い深いピンクダイヤが採れることから《アーガイルピンク》と呼ばれるほど、有名な存在です。
最近の情報では、アーガイル鉱山の大手出資元の鉱山会社からの指示により、0.2(0.25?・0.3?)ct以下のピンクダイヤモンドの卸をアーガイル鉱山自身で行うのをやめ、他の会社に丸投げする方向で話が進んでいるようです。これは、採算を重視した結果ですのでしょうがないのですが、これによってピンクダイヤモンドの価格が上がってしまう可能性が否めません。

 

◆有名なピンクダイヤモンド

1カラット以上の大粒の天然のピンクダイヤモンドは、世界で年間およそ数十個、
2~3カラットクラスになると数個しか採掘されないと云われています。
その中でも、有名なピンクダイヤモンドには、次の様なものが有ります。

<<The Darya-i-nur >>

darya-i-nurdiamond

ダリャ・イ・ヌール(The Darya-i-nur)と呼ばれるピンクダイヤモンドです。
ダリャ・イ・ヌールとは、ペルシア語で、「光の海」といいます。
世界で一番大きなピンクダイヤモンドで、182カラット(36.4g)あります。また、ダイヤモンドの中でも世界最大級です。
カラーはファンシーピンクという、ダイヤモンドではもっとも希少な淡いピンクです。

【参考】世界最大級のピンクダイヤモンドを発掘―オーストラリア
【参考】- Fancy Colour Diamonds -ファンシーカラーダイヤモンドについて

<<Argyle Pink Jubilee >>

ArgylePink
2012年にオーストラリアで採掘された12.76カラットのダイヤモンドは、アーガイル・ピンク・ジュビリー(Argyle Pink Jubilee)と名付けられました。
この巨大なダイヤモンドの原石は、オーストラリア西部のキンバリーにあるリオ・ティントのピンクダイヤモンド生産拠点、アーガイル鉱山で発見されました。同国で採掘されたものとしては過去最大です。
淡いピンク色のアーガイル・ピンク・ジュビリーは、クィーンエリザベスⅡ世が成婚した際に贈られた23.6ctのウィリアムソン・ピンク(Williamson Pink)に似ているといいます。

【参考】100万ドルの輝き、1.32カラットのピンクダイヤ=アーガイル・セイレーン

<<The Williamson Pink>>

ウィリアムソンピンク

クィーンエリザベスⅡ世が所有する、ウィリアムソン・ピンク(Williamson Pink)と呼ばれる23.6ctのフローレス・ピンクダイヤモンドのお花のブローチ。ブローチの中央がウィリアムソン・ピンクです。
ウィリアムソン・ピンクは1947年にタンザニアで発見され、現存するピンクダイヤモンドの中で最高級のものとされています。
【参考】ジュエルプラネット「ピンクダイヤモンド」

 

◆ピンクダイヤモンドの見極め

ピンクダイヤモンドには、「天然ピンクダイヤモンド」 と 「人工処理ダイヤモンド」の2種類があります。よく店頭などで見かける比較的安価なピンクダイヤモンドは、人工処理されているものが大半です。

●「天然ピンクダイヤモンド」の選び方

天然ピンクダイヤモンド
一般的には、ピンクダイヤモンドの価値は、色・重量で決められています。 というのも、貴重なピンクダイヤにとってはカット基準を高める為に重量を減らす事も、 (カットは、GOOD、VERYGOOD、EXCELLENTとグレードが良くなるにつれて目減り分が増える傾向があります)めったな事ではしませんし、 ピンクダイヤには、内包物がつきものといわれているように、 石の耐久性に関わるような内包物でもない限り、そこまでは気にされないからです。 そのため、輝きや美しさを大きく損なわない限りは「良質」であるといわれます。 要は、どれだけ色がのっているかが命なのです。

●「天然ピンクダイヤモンド」 にまとめられる色あい

ピンクであっても色合いによって大きく評価が違うので注意が必要

ピンクダイヤモンドは、基本的には「FANCY」以上の色合いが良いとされています。 ですが「ブラウン」や「オレンジ」がかったピンクは比較的に評価が低いので注意が必要です。しかし、ブラウンがかっていて、鑑定書でブラウニッシュピンクと表記されていても、 一般的にはピンクダイヤである事には変わりないので、もちろんピンクダイヤとして売られています。 あと「パープリッシュ」という紫がかったピンクダイヤもみかけますが、これに限っては、人気もあり一般的にも評価が高く、 普通のピンクダイヤよりも高くなる事もしばしばあるようです。

天然ピンクダイヤモンドはとても希少価値のあるダイヤモンドです。
そのピンク色は日本人の肌になじみやすく、とても人気が高い色となっています。
また、色彩心理学に基づくと、人はピンク色を見たり、身にまとったりすると「女性は女性らしく、男性は思いやりを持った人」になれる効果があるといわれています。理由は、人はピンク色を目にすると女性ホルモンの分泌が促されて、攻撃性が抑えられるからなのだそうです。
とても希少で人気の高いピンクダイヤモンド。是非あなたのジュエリーコレクションに迎えてみてはいかがでしょうか。

 ピンク、ブルーなどのカラーダイヤモンドご購入をお考えの方へ 

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